ギリシャ神話の構成
ギリシア神話は、大きく分けると、三つの部分または主題から
構成される。
●世界の起源
●神々の物語
●英雄たちの物語
第一の「世界の起源」を主題とするギリシャ神話物語は、分量的
には短く、素朴な神話という趣があります。また一神教の世界
とは異なり、いろいろな神が出てくるギリシャ神話は八百万の
神に慣れている日本人には馴染みやすいようです。
ギリシャ神話では、原初の混沌=カオスからの世界の創造、
神々の系譜とその三代にわたる政権交代劇を描き、ギリシア神話
の宇宙観の原典とされています。
第二の「神々の物語」は、世界の起源のギリシャ神話と、その
前半において密接なつながりがあって、後半部分では、次の
英雄たちの物語とのギリシャ神話としてのつながりの部分が
重要な役割を果たしています。
ギリシャ神話の特徴でもあるのですが英雄たちの物語で、人間の
もつ運命の背後にあって神々の様々な思惑があり、活動が行われ、
それがヘラクレスやアキレスなどといった英雄たちの物語に
ギリシア的な奥行きと躍動を与えているといえるでしょう。
女神たちの人間味いっぱいの暗躍も特徴的です。そして、
もうひとつの楽しみ方として星座や天体との関わりも楽しめます。
第三の「英雄たちの物語」は、分量的にはもっとも大きく、
いわゆるギリシア神話として知られるトロイの木馬等の物語や
逸話、有名な名前の登場人物などの大部分がこのカテゴリーに
見つけることができます。
この第三のカテゴリーが膨大な分量を持ち、夥しい登場人物から
成るのは、古代ギリシアの歴史時代における王族や豪族、名家と
呼ばれる人々が、自分たちの家系に権威を与えるため、神々や、
その子である「半神」としての英雄や、古代の伝説的英雄を
祖先として系図作成を試みたからだとも言えるでしょう。
このことは古今東西、考え方は変わらないようですね。
ギリシア神話では人間の時代を金の時代、銀の時代、青銅の
時代及び鉄の時代に分けています。金の時代は大地の豊かな実り、
労苦なしの至福の世代。銀の時代においては神を敬わなくなった
ためやがて神々に滅ぼされたとされています。青銅の時代は銅を
武器として互いに戦った世代、最後の鉄の時代が現在の世代で
労苦に苛まされ、あらゆる悪のはびこる時代と考えられました。
神話になるような英雄や伝説的な王などは、膨大な数の子孫を
持っているという例は珍しいことではありません。
歴史時代のギリシアにおける多少とも名前のある家柄の市民は、
自分は神話に記載されている誰それの子孫であると主張できた
とも言えるのです。
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ギリシャ神話と神々
【オリュンポスの12神】
オリュンポス十二神(オリュンポスじゅうにしん、現代は
オリンポス)は、ギリシア神話の中で、オリュンポス山の
山頂に住んでいると伝えられる12柱の神々で、主神ゼウスを
はじめとする男・女6柱ずつの神々達はギリシャ神話の中で
それぞれ重要な役割を果たしている。
ギリシャ神話の中では他に十二神と同格の神として、冥王
ハデスとその妃ペルセポネがいる。
通常は十二神には含まれないが、ごくまれに含める
こともある。
オリュンポス十二神(オリュンポスじゅうにしん、現代は
オリンポス)は、ギリシア神話の中で、オリュンポス山の
山頂に住んでいると伝えられる12柱の神々で、主神ゼウスを
はじめとする男・女6柱ずつの神々達はギリシャ神話の中で
それぞれ重要な役割を果たしている。
| ゼウス |
ギリシャ神話の主役とも言える。 神々の王、最高神、雷神、天空神。 絶倫万能の神で、ヘラの目を盗んで あの手この手で浮気を繰り返す。 |
木星 |
| ヘラ |
ゼウスに次いでギリシャ神話の要である。 ゼウスの妻、神々の女王、婚姻の女神。 嫉妬深い。 |
小惑星 |
| アテナ | 戦争の知略・知恵・工芸・学芸の女神。 | 小惑星 |
| アポロン |
弓術・医療・芸術・光明・予言・音楽の 男神。光明の神であるとことから、後に 太陽神ヘリオス=ソルと混同される。 |
太陽 |
| アプロディテ | 愛と美の女神。エロスの母。 | 金星 |
| アレス | 戦争の暴悪を司る男神。 | 火星 |
| アルテミス |
弓術・狩猟・清浄の女神。後に月の女神 セレネ=ルナと混同される。 |
月 |
| デメテル | 農耕・大地の女神。乙女座に関連。 | 小惑星 |
| ヘパイストス | 火山・鍛冶の男神。 | ヴァルカン |
| ヘルメス |
伝令・商業・泥棒・旅行の守護神。 のちに錬金術の神。 |
水星 |
| ポセイドン | 海・泉・地震・馬・塩の男神。 | 海王星 |
| ヘスティア | かまどの女神。 | 小惑星 |
ギリシャ神話の中では他に十二神と同格の神として、冥王
ハデスとその妃ペルセポネがいる。
通常は十二神には含まれないが、ごくまれに含める
こともある。
ギリシャ神話1、世界の起源
ヘシオドスによると最初に カオス(混沌・空虚)が生じた。
その次にガイア(大地)とタルタロス(幽冥・大地の奥底)、
そして エロス(愛・一切の生成の根源力)がともに誕生した。
カオスからは エレボス(闇)と ニュクス(夜)が生まれ、
両神が交わってニュクスは ヘメラ(昼)と アイテル(光)を
産んだ。
ガイアは独力でウラノス(天空)とポントス(海)を生んだ。
この両性生殖は、すべての神々と人間との原初となっていく。
ガイアはウラノスを夫とし、数多くの巨人や神々を次々に生んで
いく。まずティタン十二神を生んだ。すなわち、オケアノス
(大洋)、コイオス、クレイオス、ヒュペリオン、イアペトス、
テイア、レア、テミス、ムネモシュネ(記憶)、ポイベ、
テテュス、そして末っ子の悪知恵あるクロノス(農耕)が
生まれた。またガイアは一つ目の巨人キュクロプス(ブロンテス、
ステロペス、アルゲス)を生んだ。
彼らキュクロプスはいずれも雷に関する名を持ち、のちに
ゼウスに雷を与えたという。
そして五十頭百手の巨人ヘカトンケイル(コットス、
ブリアレオス、ギュゲス)を生んだ。
ウラノスはガイアとの間に生んだティタン神族を恐れ、ガイアの
体内に押し込めていた。しかしガイアはそれを怨みに思っていた。
ガイアは末子クロノスに鎌でウラノスの男根を切断させた。
ウラノスの男根からはアフロディテ(美)が生まれた。
そしてタナトス(死)やネメシス、運命の三女神らをはじめと
する多数の神々が生まれ、ついにクロノスはレアとの間に
光り輝く子供たちを生んだ。ヘスティア、デメテル、ヘラ、
ハデス、 ゼウスらの兄弟である。しかしクロノスも子供を
恐れて彼らを体内に呑みこんでいったのである。しかし、
母ガイアの計略により、一人難を逃れたゼウスは成長し、
クロノスを打倒して兄弟たちを助け出した。
父の一族ティタン族との戦争が開始され、ゼウスはティタン族を
天界から追放し、覇権の確立へ。
ホメロスが語る、ゼウスは天、ポセイドンは海、ハデスは下界を
支配領域としたのはこの頃であった。
その次にガイア(大地)とタルタロス(幽冥・大地の奥底)、
そして エロス(愛・一切の生成の根源力)がともに誕生した。
カオスからは エレボス(闇)と ニュクス(夜)が生まれ、
両神が交わってニュクスは ヘメラ(昼)と アイテル(光)を
産んだ。
ガイアは独力でウラノス(天空)とポントス(海)を生んだ。
この両性生殖は、すべての神々と人間との原初となっていく。
ガイアはウラノスを夫とし、数多くの巨人や神々を次々に生んで
いく。まずティタン十二神を生んだ。すなわち、オケアノス
(大洋)、コイオス、クレイオス、ヒュペリオン、イアペトス、
テイア、レア、テミス、ムネモシュネ(記憶)、ポイベ、
テテュス、そして末っ子の悪知恵あるクロノス(農耕)が
生まれた。またガイアは一つ目の巨人キュクロプス(ブロンテス、
ステロペス、アルゲス)を生んだ。
彼らキュクロプスはいずれも雷に関する名を持ち、のちに
ゼウスに雷を与えたという。
そして五十頭百手の巨人ヘカトンケイル(コットス、
ブリアレオス、ギュゲス)を生んだ。
ウラノスはガイアとの間に生んだティタン神族を恐れ、ガイアの
体内に押し込めていた。しかしガイアはそれを怨みに思っていた。
ガイアは末子クロノスに鎌でウラノスの男根を切断させた。
ウラノスの男根からはアフロディテ(美)が生まれた。
そしてタナトス(死)やネメシス、運命の三女神らをはじめと
する多数の神々が生まれ、ついにクロノスはレアとの間に
光り輝く子供たちを生んだ。ヘスティア、デメテル、ヘラ、
ハデス、 ゼウスらの兄弟である。しかしクロノスも子供を
恐れて彼らを体内に呑みこんでいったのである。しかし、
母ガイアの計略により、一人難を逃れたゼウスは成長し、
クロノスを打倒して兄弟たちを助け出した。
父の一族ティタン族との戦争が開始され、ゼウスはティタン族を
天界から追放し、覇権の確立へ。
ホメロスが語る、ゼウスは天、ポセイドンは海、ハデスは下界を
支配領域としたのはこの頃であった。
ギリシャ神話2、神々の物語
神々の物語としては、さらに二つに分けることができる。
T、神々の誕生と神界の秩序確立
ゼウスを初めとするオリュンポスの12神が生まれ……
といった神々の系譜に関わる神話の部分とゼウスが
次々に生ませていった神々を、それぞれに役割を
持たせて秩序を確立していく話が中心となっている。
神による、怨念や嫉妬が世界の創造に深くかかわった
大きな原動力であったという点は非常に興味深いものが
ある。
ゼウスは生まれてくる神々を支配することで支配権を
確立し、「神々と人間どもの父」のギリシャ的秩序を
築いていった。
ゼウスは多くの神々を相手に多くの神々を産ませたが
人間との間にも、テーバイの王女セメレとの間に
ディオニュソス、アルクメネとの間にヘラクレス、
ダナエとの間にペルセウス、エウロペとの間にミノスを
生ませている。
U、人類の出現と神々との関係
神と人間の間に生まれた半神の存在が、ギリシャ神話で
この後に繋がる英雄たちの物語と絡み合っている。
英雄たちの物語で、人間の運命の背後にあって神々の
様々な思惑があり、活動が行われ、それが英雄たちの
物語にギリシア的な奥行きと躍動を与えている。
また、神(ゼウス)と人間の関わりとしてはパンドラ
の物語があげられる。
そして、ヘシオドスの「人間の5つの世代」の物語
も忘れることはできないであろう。
T、神々の誕生と神界の秩序確立
ゼウスを初めとするオリュンポスの12神が生まれ……
といった神々の系譜に関わる神話の部分とゼウスが
次々に生ませていった神々を、それぞれに役割を
持たせて秩序を確立していく話が中心となっている。
神による、怨念や嫉妬が世界の創造に深くかかわった
大きな原動力であったという点は非常に興味深いものが
ある。
ゼウスは生まれてくる神々を支配することで支配権を
確立し、「神々と人間どもの父」のギリシャ的秩序を
築いていった。
ゼウスは多くの神々を相手に多くの神々を産ませたが
人間との間にも、テーバイの王女セメレとの間に
ディオニュソス、アルクメネとの間にヘラクレス、
ダナエとの間にペルセウス、エウロペとの間にミノスを
生ませている。
U、人類の出現と神々との関係
神と人間の間に生まれた半神の存在が、ギリシャ神話で
この後に繋がる英雄たちの物語と絡み合っている。
英雄たちの物語で、人間の運命の背後にあって神々の
様々な思惑があり、活動が行われ、それが英雄たちの
物語にギリシア的な奥行きと躍動を与えている。
また、神(ゼウス)と人間の関わりとしてはパンドラ
の物語があげられる。
そして、ヘシオドスの「人間の5つの世代」の物語
も忘れることはできないであろう。
ギリシャ神話3、英雄たちの物語
「英雄たちの物語」は、トロイア戦争、アルゴー船の冒険などの
ように、大スペクタクルとして映画の題材としてピッタリな展開
を中心とする英雄神話、さらに各ポリス、エーゲ海の島々などの
王家にまつわる伝説などがあります。
おそらく、先住民族と後から入ってきた民族の歴史と彼らの神話
が混然となったものがギリシャ神話を形成している証しのよう
ですね。ここまでギリシャ神話を簡単にながめてきましたが、
分かりにくいところもたくさんありました。矛盾や時代の食い
違いといった点をあまり気にしないことがギリシャ神話には
大切なようですね。
ギリシア神話では人間の時代を金の時代、銀の時代、青銅の
時代及び鉄の時代に分けています。金の時代は大地の豊かな実り、
労苦なしの至福の世代。銀の時代においては神を敬わなくなった
ためやがて神々に滅ぼされたとされています。青銅の時代は銅を
武器として互いに戦った世代、最後の鉄の時代が現在の世代で
労苦に苛まされ、あらゆる悪のはびこる時代と考えられました。
神話的英雄や伝説的な王などは、膨大な数の子孫を持っていることがあり、樹木の枝状に子孫の数が増えて行く例は珍しいことではない。末端の子孫となると、ほとんど具体的エピソードがなく、単なる名前の羅列になっていることも少なくない。
神話になるような英雄や伝説的な王などは、膨大な数の子孫を
持っているという例は珍しいことではありません。
歴史時代のギリシアにおける多少とも名前のある家柄の市民は、
自分は神話に記載されている誰それの子孫であると主張できた
とも言えるのです。
ように、大スペクタクルとして映画の題材としてピッタリな展開
を中心とする英雄神話、さらに各ポリス、エーゲ海の島々などの
王家にまつわる伝説などがあります。
おそらく、先住民族と後から入ってきた民族の歴史と彼らの神話
が混然となったものがギリシャ神話を形成している証しのよう
ですね。ここまでギリシャ神話を簡単にながめてきましたが、
分かりにくいところもたくさんありました。矛盾や時代の食い
違いといった点をあまり気にしないことがギリシャ神話には
大切なようですね。
ギリシア神話では人間の時代を金の時代、銀の時代、青銅の
時代及び鉄の時代に分けています。金の時代は大地の豊かな実り、
労苦なしの至福の世代。銀の時代においては神を敬わなくなった
ためやがて神々に滅ぼされたとされています。青銅の時代は銅を
武器として互いに戦った世代、最後の鉄の時代が現在の世代で
労苦に苛まされ、あらゆる悪のはびこる時代と考えられました。
神話的英雄や伝説的な王などは、膨大な数の子孫を持っていることがあり、樹木の枝状に子孫の数が増えて行く例は珍しいことではない。末端の子孫となると、ほとんど具体的エピソードがなく、単なる名前の羅列になっていることも少なくない。
神話になるような英雄や伝説的な王などは、膨大な数の子孫を
持っているという例は珍しいことではありません。
歴史時代のギリシアにおける多少とも名前のある家柄の市民は、
自分は神話に記載されている誰それの子孫であると主張できた
とも言えるのです。